【日本語】
ファスト映画を違法にyoutubeにアップロードしたとして、youtuberが著作権法違反で逮捕されました。
そもそもファスト映画とは、映画を10分程度に短縮したり、字幕を付したりして編集した動画をいいますが、視聴者のメリットは、実際に映画を見なくても、その概要が分かるということです。
本人は、引用の範囲内で、違法ではないと主張しているようですが、本当でしょうか?
著作権法上の引用の要件は
・すでに公表されている著作物であること
・公正な慣行に合致すること(引用箇所が明確か否か等)
・引用の目的上、正当な範囲内であること(引用箇所とそれ以外の主従関係が明確か、引用される分量が必要最小限か等)
・出所の明示がされていること
本件については、ファスト映画を自身のコンテンツとしてyoutube上にアップロードしているわけですから、そもそもオリジナルの映画との主従関係は認められません。
著作権については、私的利用の範囲内であれば違法ではありませんが、本件では、明らかに映画会社等の利益を害しているといえ、引用の目的上、正当な範囲内であるとは言えません。
漫画村に続き、インターネットを利用する上で、他人の著作物の権利侵害には十分注意する必要があります。
【ENGLISH】
What is Fast Movie?
Fast Movie tells you the brief outline of the movie in about 10minutes.
One youtuber was caught by police in illegally uploading first movie on youtube without the permission of the movie production company.
He said he has no intention to break the copy right law and it was within the range of quotation(inyou).
However, the requirements stated in Japanese copy right law doesn’t allow to make fast movie without permission and the movie production company will lose profit by reducing the viewers of the movie.
Unless the use is limited for private, making fast movie and uploading on youtube may break the copy right law in Japan.