【日本語】
ほぼ全ての法律には、目的条項があるのはご存じですか?
例えば、風営法を例に挙げます。
第1条:この法律は、善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業及び性風俗関連特殊営業等について、営業時間、営業区域等を制限し、及び年少者をこれらの営業所に立ち入らせること等を規制するとともに、風俗営業の健全化に資するため、その業務の適正化を促進する等の措置を講ずることを目的とする。
この目的条項から読み取れる風営法の目的は、善良な風俗の保持です。
つい、詳細な条例や規則等にフォーカスしてしまうと、法律の目的を見失いがちですが、議論が煮詰まってしまったときほど、趣旨(目的)に戻って考えることが大切です。
そもそも、法律は世の中で問題になりやすい事象に対してルールを作って交通整理を図るものであり、全ての法律にはその制定目的があります。
法律に限ったことではありませんが、物事が複雑になればなるほど、趣旨に遡って考えることで、物事の本質が分かったり、容易に解決策に辿り着くことができたりします。
【ENGLISH】
Almost all laws have an object clause in the first article.
Let’s take Adults Entertainment Business law as example.
第1条:この法律は、善良の風俗と清浄な風俗環境を保持し、及び少年の健全な育成に障害を及ぼす行為を防止するため、風俗営業及び性風俗関連特殊営業等について、営業時間、営業区域等を制限し、及び年少者をこれらの営業所に立ち入らせること等を規制するとともに、風俗営業の健全化に資するため、その業務の適正化を促進する等の措置を講ずることを目的とする。
The object of Adults Entertainment Business law is to maintain a good manner in adults entertainment business, as you can see from the first article.
When focusing too much on the details like supplemental rules such as ordinance or regulations, it’s likely to skip the main target(object) of the law itself.
First of all, law established, because there happened to be many troubles. So going back to the object to find the direction is always useful in solving the problems.
The same can be said in our daily life, too. When things get complicated, make it simple and go back to the basics. When talking about legal problems, going back to the object of the law!!